Vol.1 横田真悠 × カツセマサヒコ

「神」とかの言葉には、戸惑い続けているんです。

「あなたの人生を支え、彩ってくれた音楽(=Your Song)は、何ですか?」

そう問いかけたい相手として最初に浮かんだのが、10代向けファッション誌『Seventeen』より新たなブレイクの足音を鳴らし、「ティーンのカリスマ」「神」と称されている同誌の専属モデル・横田真悠さんだ。

北川景子さんや広瀬すずさんなどを輩出する「有名女優の登竜門」と名高い『Seventeen』において、横田さんは今年、最多となる6回の表紙を飾る。3月の『東京ガールズコレクション』ではトップモデルだけが歩くことを許される「TGCスペシャルコレクション」にてウォーク。9月にはデジタルハリウッド大学のイメージキャラクターに選ばれると、初の地上波CMデビューに加え、渋谷駅の井の頭改札付近とJR原宿駅をジャックした。10月1日放送のNHKのドキュメント番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、「神」や「カリスマ」と呼ばれて番組史上最年少出演を果たす。

破竹の勢いでブレイクしていく横田さんの存在を知ったのは、ちょうど1年ほど前だ。今年に入ってからの彼女の躍動を見ていて、大袈裟にも24年前に「現象」とまで名付けられてブレイクしたMr.Childrenのことを思い出したのが、今回インタビューをしようと思ったきっかけである。

10月1日22時。「ハラジュクSP」と銘打って放送された『プロフェッショナル』で、横田さんは初めてテレビに向けて自身のことを語った。数週間に及んだ密着取材の末、放送されたのはわずか15分。「10代の神」として紹介され、たくさんのファンを前にして一人ひとりに笑顔を向ける姿と、「今『Seventeen』の看板を取られたら、何も残らないから」と焦りを見せる横顔が、強く印象に残った。

インタビュー・テキスト:カツセマサヒコ撮影:豊島望編集:矢島由佳子
カツセ

今日はよろしくお願いします! Twitterではやりとりしていましたけど、きちんとお話しするのは初めてですね。

横田

そうですね! 少し緊張しています。よろしくお願いします。

カツセ

最初に聞きたかったんですけど、横田さんは10代だし、ミスチルは世代的には上だと思うんです。その世代の人たちって、ミスチルとどういった接点があるのかを疑問に思っていて。

横田

カラオケに行ったら友達が“くるみ”を歌って、ミュージックビデオが流れてきて号泣したことがあります。おじいちゃんが出てきたらもう、それだけで泣いちゃうからずるいじゃないですか(笑)。

カツセ

最高のエピソードじゃないですか(笑)。そのお友達に心の底から感謝したいです。そんな横田さんに伺いたかったのが、10月に放送された『プロフェッショナル』についてです。あの番組で、横田さんが見せたかった「現在の横田真悠」がきちんと映っていたのか、気になったんです。「10代の神」という括りで放送された内容を見て、どのように思いましたか?

横田

取材期間は、自分自身について考えさせてもらう機会をいただけて、いいタイミングだと思いました。でも、普段からいろいろと思っていることはあるけど、言葉にするのって難しい。オンエアを見て、結構ギュギュギュって詰められているから、考えていることの全部はみんなに届いていないのかもしれないなとも思いました。

カツセ

SNSを見ていると、たくさんのファンが絶賛していたようにも思えました。

横田

ファンの方や見てくださった方は「すごくよかった」って言ってくださったから、安心したし、うれしかったです。でもその反面、何がよかったのかな? とも思っていました。自分自身なのか、それともあの放送に映っている「横田真悠」がよかったのか……。

カツセ

このインタビュー自体もそうですが、地上波のCMに起用されたり、原宿駅をジャックしたり、大きな仕事が続いていて、メディアやファンは横田さんを「ティーンのカリスマ」や「神」と呼んでいます。今、横田さんが仰っていた「うれしい反面、どこを見て思っているんだろう」という気持ちは、そうした世間全般に向けたものでもありますか?

横田

「神」とかの強い言葉には、戸惑い続けているんです。1年とか、生きていると早いじゃないですか。『TGC(東京ガールズコレクション)』に出られたと思ったら、あっという間に渋谷とか原宿ジャックのお仕事をさせていただいて、どんどん広がっていくから、すごく不思議な感覚です。戸惑っているし……戸惑っています!(笑)

カツセ

ミスチルが“CROSS ROAD”で売れたときも、そんな気持ちだったのかなあ……。「周りの期待に応えないといけない」って気持ちもどんどん強くなるのが自然かなと思うのですが、いかがですか?

横田

応えたいと思っていますけど、期待されていても、されていなくても、自分の意志で結果を残したいと思っています。『TGC』のスペシャルコレクションにはずっと出たいと思っていましたし、それが叶って、すごくうれしかったです。めっちゃ緊張していて、人生で一番汗かきましたけど(笑)。